令和4年 新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
平素より、森林土木事業の推進につきましては、格別のご理解とご協力を賜っており厚くお礼申し上げます。

近年、豪雨や台風による土砂災害、各地の地震など、自然災害は激甚化し、頻度を増す一方であり、森林土木事業に携わる我々にとって国土の保全や山地災害防止が喫緊の課題となっています。

このように多発する自然災害から将来にわたり地域の安全・安心を確保する「緑の国土強靭化」を実現するためには、早期の復旧はさることながら、二次災害の防止、予防治山対策の実施など災害に打ち勝つ森林づくりの対策を講じる必要があります。

また、昨今、新型コロナウイルス感染拡大による発注の減少により、益々不況の一途をたどっています。ついては、本協会も打開策の一環として、昨年11月、県にこのような森林土木事業の現況を知ってもらうべく要望したところです。
加えて、森林土木事業では県産材の安定した供給体制の確立、森林の多面的機能の発揮に向けた間伐・再造林を推進していくことが2050年のカーボンニュートラル実現に向けて必要不可欠であり、温室効果ガスの減少、地域経済を活性化することにつながるものと考えます。

我々森林土木事業者が着手すべき課題はたくさんありますが、山間部での若年層の担い手育成、現場環境の改善等、引き続き地球環境に配慮した地域貢献活動に努めて参りますので、より一層のご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様にとってコロナ禍で停滞した時間を取り戻すべく素晴らしい一年となりますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

新年のごあいさつ

謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
会員の皆様方におかれましては、健やかな新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、平素から本県の農林水産行政、とりわけ治山・林道事業の推進に格別のご支援とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、本県の森林・林業を取り巻く状況は、ヒノキをはじめとする人工林の多くが本格的な利用期を迎えており、この豊富な森林資源を「伐って・使って・植えて・育てる」という形で持続的に循環利用することを通じて、林業の成長産業化と森林の適切な管理を両立させていくことが重要であると考えております。

県では、県政推進の羅針盤「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン」や農林水産行政の基本計画である「21おかやま農林水産プラン」を上位計画として、森林・林業施策の基本方針「21おかやま森林・林業ビジョン」を策定し、持続的な森林経営の推進と快適な森林環境を創出するための各種施策を展開しているところです。
このうち、林道などの路網整備につきましては、林業収益性の向上による生産活動の活発化や、少花粉スギ・ヒノキへの植替えによる林業サイクルの循環を図る上で、必要不可欠な基幹施設として整備を進めております。

また、近年、大規模な山地災害や風水害等が頻発するようになっており、森林の有する山地災害防止機能や水源涵(かん)養機能等を強化し、県民生活の安全・安心を確保することの重要性がより一層増していることから、防災・減災、国土強靭化に向けた森林整備や治山施設整備の加速化に取り組み、災害に強い森林づくりを推進することとしております。

本年も引き続き、新型コロナウイルスによる社会情勢の変化に対応しながら、各種施策の推進に努めてまいる所存でございますので、今後とも、皆様の一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びになりますが、皆様にとりまして、新しい年が輝かしいものとなりますよう、あわせて、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念申し上げ、年頭のごあいさつとさせていただきます。