令和3年 新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。皆様方には、お健やかに初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

平素から、森林土木事業の推進につきましては、格別のご理解とご支援・ご協力を賜っており厚くお礼申し上げます。

近年、自然災害が毎年発生し、その規模も年々激甚化しており、線状降水帯など局地的豪雨の発生頻度が増加しており、国土の保全や山地災害防止など、森林の持つ公益的機能は益々重要となっております。

これらの自然災害から、県民の生命・財産等を守り地域の安全・安心を確保するため、一刻も早い荒廃山地の復旧整備と、新たな災害の未然防止に向けた緊急的・重点的な予防治山対策を実施するなど、山地防災力を強化する「緑の国土強靱化」を強力に推進することが緊急かつ重要な課題として切望されているところです。

しかしながら、木材の価値の低迷などから、一般の森林所有者は、林業だけでは収支が見込まれない状況に陥っております。また、所有者不明森林等も増加していることから、「伐って・使って・植えて・育てる」林業サイクルの循環がうまく働かなくなってきており、この結果、森林の管理や整備が進まず、森林の林業的利用もおざなりになっております。こうしたことから、森林の適正な管理、林業経営の合理化、山村地域の振興を図るための基幹的な施設である林道等の整備が求められており、昨年、県にも要望したところでございます。

今後とも、地球環境に配慮した現場管理、若手森林土木従事者の育成等、常に地域貢献活動に努めるとともに、豊富な実績と高い技術力を有する皆様と一致団結して、安全・安心のまちづくりを推進してまいりたいと思いますので、より一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、本年の皆様のご健勝と益々のご発展を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

新年のごあいさつ

新年を迎え、謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。

会員の皆様方におかれましては、健やかな新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。また、平素から、治山・林道事業の推進、災害発生時の対応など、格別の御支援と御協力を賜っておりますことに、厚くお礼申し上げます。

本県は県土の約7割が森林に覆われ、「晴れの国」の穏やかな気候の下で育った多様で豊かな森林は、木材の生産のほか、水源のかん養や土砂崩れの防止など多面的な機能を発揮し、私たちの生活に多大な恩恵をもたらしています。

これらの森林において、ヒノキをはじめとする人工林資源は、本格的な利用期を迎えており、林業サイクルの循環促進が重要になっています。一方で、気候変動に伴う山地災害の多発化・激甚化が懸念される中、日本各地で毎年災害が発生し、本県においても平成30年7月豪雨災害や令和元年9月新見市集中豪雨災害など、豪雨に伴う大規模な山地災害が発生しているところであり、山地災害危険地区等への防災・減災対策をさらに推進する必要があります。また、新型コロナウイルス感染症の影響が農林水産業にも及んでおり、予断を許さない状況が続いてます。

県では、令和2年3月に改訂した本県の森林・林業の基本方針を示す「21おかやま森林・林業ビジョン」に基づき、持続的な森林経営の推進を図り、快適な森林環境を創出するなど、各種施策を展開しているところであります。

このうち、林道や作業道の路網整備については、林業収益性の向上による生産活動の活発化や、少花粉スギ・ヒノキヘの植替えによる林業サイクルの循環を図る上で不可欠な基幹施設として整備を進めるほか、治山対策については、山地災害を未然に防止するため、森林機能の維持増進と事前防災・減災対策に向けた治山施設の整備を進め、緑豊かで安全・安心な県土づくりを推進することとしております。

県としましても新型コロナウイルスの感染状況に機動的に対応しながら、治山・林道事業の着実な推進に努めてまいる所存でございますので、今後とも、皆様の一層の御支援・御協力をお願い申し上げます。

結びになりますが、皆様にとりまして、新しい年が輝かしいものとなりますよう、あわせて、皆様の御健勝と御多幸を心から祈念申し上げまして、年頭の御挨拶とさせていただきます。